投資のノウハウ

「定期点検」で気になった銘柄の保有継続か売却を判断するポイントとは?

定期点検の結果、売却を検討すべきなのはどのような銘柄でしょうか。

まずは、このまま保有しても、購入するときに思い描いていたシナリオ通りには進まないと判断した銘柄です。たとえば、「海外企業を買収して、海外での製品シェアを高めるというシナリオで株価が上昇する」という流れを思い描いていた場合、買収計画が暗礁に乗り上げてしまったら、購入時より株価が多少上がっていたとしても、持ち続ける意味はなくなってしまいます。もちろん、別の材料が出てきて、それが期待できるものであれば保有し続けても構いませんが、持っている理由がなくなった銘柄は売却・乗り換えを検討しましょう。

株価の動きから売却を検討する場合は、いくつかのケースが考えられます。

乗り換えを行ったほうがよいケース

株はいつでも誰でも即座に乗り換えを行うことができます。保有銘柄よりもより上昇する見込みのある銘柄があれば、いつでも乗り換えることができるし、そうすべきです。

そのため、保有銘柄の情報だけでなく、保有していない銘柄の動向にも目を配る必要があり新しいチャンスをつかんでいくことが大事です。資金が少ないほど、乗り換えの重要性は高くなります。

利益を確定したほうがよいケース

思っていた以上に株価が上昇して過熱感が出ている銘柄は、その時点でいったん利益を確定したほうがよいかもしれません。もし、複数単元を保有している場合は、さらなる値上がりを視野に入れて、一部分だけ利益確定する方法も取れます。

また、ある程度上昇した後に動きが止まってしまった銘柄は、これ以上保有していても上昇が望めない可能性もあります。ほかに乗り換える銘柄があれば、売却してそのための資金に充ててもよいでしょうし、場合によっては保有を継続して様子を見ることも可能です。

損切りをしたほうがよいケース

含み損になっている銘柄は、あまり引きずらずに損切りを決断したほうがよいでしょう。

ただし、購入時のシナリオが崩れておらず、たとえば全体相場にツレ安して一時的に下げているだけという場合は、もう少し様子を見るという選択肢もあります。「損切りライン」といったものは設けていませんが、大きく下落してからの売却は、次の購入資金を減らすことになりますから注意してください。

値動きがない銘柄は?

買ってからあまり値動きがない銘柄は、損はしなくても、投資効率の面から見ると非常に非効率的です。乗り換えを検討している銘柄があれば、売却してそのための資金にあてるほうがよいでしょう。

なお、売却の際には、タイミングをあまり狙いすぎないことがお勧めです。確かに、相場全体が下がっているような日より、NYダウも日経平均も好調といった日に売ったほうが、多少なりとも株価は上がるかもしれません。しかし、小さい金額差にこだわり過ぎて売却の時期を探っていると、銘柄の乗り換えなどその後の取引もどんどん遅れてしまい、より大きな利益獲得の機会を逸する可能性もあるからです。

本連載は、自著『資金30万円を巨額資産に大化けさせる 銘柄「乗り換え」株式投資法』(幻冬舎)から一部を抜粋したものです。本コラムは実際の投資の成功を保証するものではありません。本コラムを用いた運用は必ずご自身の責任と判断によって行ってください。本コラムの内容に関して運用した結果については、ライジングブル投資顧問株式会社はいかなる責任も負いかねます。なお、本コラムに記載されているデータや法令等は、いずれも執筆当時(2016年2月)のものであり、変更されていることがあります。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

株式投資シミュレーション

プロフィール

藤村

ライジングブル投資顧問株式会社

代表取締役社長 藤村 哲也

【経歴】

1965年生まれ。横浜市立大学経営学科卒業。1990年太平洋証券(現・三菱UFJモルガンスタンレー証券)入社、証券営業を経て1996年より投資情報部で証券アナリストとして勤務。合併により2000年よりUFJつばさ証券(現・三菱UFJモルガンスタンレー証券)に勤務し、最終役職はUFJつばさ証券部長代理。独立後、2003年6月にライジングブル投資顧問株式会社を設立。中国株、日本株情報サイトを運営し、会員向けに株による財産形成を総合的にサポートしている。Yahoo! ファイナンス 投資の達人、All About株式ガイド。

新着の投稿

あなたの資産形成を徹底サポート ライジングブル投資顧問株式会社
ページ上部へ戻る