投資のノウハウ

1カ月ごとの点検では、株価とさまざまな状況を見て乗り換えるべきかを検討する

1カ月ごとの点検は、今保有している銘柄を持ち続けるか、もっと値上がりが期待できる別の銘柄に乗り換えるのかを検討するタイミングだと認識しておきましょう。

株の定期点検で確認すべきこと

まずは、保有銘柄の1カ月間の値動きと出来高の推移を振り返りましょう。1カ月の間で、株価はどのように動いたのか。上昇と下落を繰り返したのか、それとも横ばいなのか。上昇しているとしたら、購入時から何パーセント値上がりしたのか。また、数字だけでなく、値動きの勢いにも注目してください。同じ10パーセントの上昇でも、徐々に上がっている場合もあれば、横ばいから急騰している場合、逆に急激に上昇した後は緩やかな右肩上がりになっているという場合もあるでしょう。あまり値動きがなければ、保有を継続するより乗り換えたほうがよいという判断ができます。当初の想定より勢いよく上昇してかなりの値幅が取れていた場合も、一旦利益確定したほうがよいという可能性もあります。

もちろん、株価チャートを見るだけでは「点検」としては不十分です。すでに説明したとおり、株価はあくまで企業という「実体」を映し出す「影」。影だけを見るのではなく、実体がどうなっているのかを確認しておくことがいちばん重要です。その銘柄を買ったときに想定した株価上昇のシナリオが変わっていないかどうかも必ず見ておくこと。

保有銘柄以外に目を向ける

保有銘柄に関するさまざまなニュースやプレスリリースは、日々の点検でもチェックしていると思います。1カ月ごとの点検では、それらに加えて為替動向や国内外の経済政策の変化、経済指標の数字などについても幅広く確認してください。「円安が続く(ので海外向け輸出が伸びる)」「中国で景気が拡大する(ので、中国で売り上げが増える)」など、銘柄を選択したときの前提条件が変わっていれば、当然銘柄の保有を見直す必要が出てきます。

また、小売りや外食産業では、月ごとの売り上げを「月次データ」として自社の公式サイトで発表しています。月次データでは、事業の状況や大きな異変が起きていないかなどをある程度は確認できるので、こちらも目を通しておきましょう。点検の結果、見直しが必要と判断した銘柄については、別の銘柄に乗り換えるか、あるいは乗り換えるべき銘柄がすぐに見つからなければ、とりあえず売却(利益確定・損切り)して現金化するかを検討していきましょう。

なお、市場環境にもよりますが、通常は現金のまま長期間置いておくことは資金を遊ばせることになってしまいもったいないと言えます。1カ月点検で売却する銘柄が出てきたときには、できるだけスムーズに次の有望な銘柄に乗り換えられるようにしておきましょう。

本連載は、自著『資金30万円を巨額資産に大化けさせる 銘柄「乗り換え」株式投資法』(幻冬舎)から一部を抜粋したものです。本コラムは実際の投資の成功を保証するものではありません。本コラムを用いた運用は必ずご自身の責任と判断によって行ってください。本コラムの内容に関して運用した結果については、ライジングブル投資顧問株式会社はいかなる責任も負いかねます。なお、本コラムに記載されているデータや法令等は、いずれも執筆当時(2016年2月)のものであり、変更されていることがあります。
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プロフィール

藤村

ライジングブル投資顧問株式会社

代表取締役社長 藤村 哲也

【経歴】

1965年生まれ。横浜市立大学経営学科卒業。1990年太平洋証券(現・三菱UFJモルガンスタンレー証券)入社、証券営業を経て1996年より投資情報部で証券アナリストとして勤務。合併により2000年よりUFJつばさ証券(現・三菱UFJモルガンスタンレー証券)に勤務し、最終役職はUFJつばさ証券部長代理。独立後、2003年6月にライジングブル投資顧問株式会社を設立。中国株、日本株情報サイトを運営し、会員向けに株による財産形成を総合的にサポートしている。Yahoo! ファイナンス 投資の達人、All About株式ガイド。

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