投資のノウハウ

大きな値上がりが期待できる銘柄の選び方

大きな値幅取りが狙えるのは、どのような銘柄でしょうか。投資家の皆さんが最も気になるのは、この点ではないかと思います。

株価は、さまざまな要素が複合的に絡み合って動くため、「こういう材料があって、こういう条件に当てはまる銘柄なら、必ず大きな値幅取りが期待できる」とは言えません。

なお、ここで名前を挙げている銘柄は、いずれも過去の一例です。同じ銘柄を今から買っても上がるということではないのでくれぐれも誤解のないようにしてください。

これまでにない商品、サービスの開発・提供している

今までになかったような画期的な新商品やサービスの発売・提供は、企業に大きな利益をもたらすことがあります。ただし、単なるニュース性だけでは、1日2日は注目されて株価が上がっても、すぐにしぼんでしまうケースも多く、注意が必要です。また、実現までに時間がかかるような材料や夢のような技術も、同様です。市場でどの程度ニーズがあるのか、また業績へのインパクトなどをしっかり見極める必要があります。

たとえば日本通信(9424)はイオンと協同でイオンスマホを発売しました。通信業界に風穴を開ける画期的な商品として、一時期はもてはやされました。

期待できる事業で海外へ進出している

海外に進出する企業は今や珍しくありません。しかし、進出する事業内容が将来的に有望で、海外では競合相手がいない、国内でトップクラスのシェアを持っているといった企業であれば、海外進出によって大幅な業績の拡大が期待できます。

サンリオ(8136)が、世界的に有名で人気のあるキャラクター「ハローキティ」を使って、H&Mなどとコラボし、キャラクタービジネスの海外展開を図ったのは2011 年です。ファッション業界にも大きな影響を与えたことは記憶に新しいのではないでしょうか。

爆発的に値上がりした銘柄の「2匹目のどじょう」

ガンホー・オンライン・エンターテイメントのように、爆発的に株価が上昇した銘柄があると、市場は「2匹目のどじょう」にも期待します。上手に乗り換えを行うと、2重にも3重にも利益を積みあげることが可能になります。ただし、「2匹目のどじょう」は1匹目を超えることは通常ありません。利益確定がとても重要なポイントになります。

コロプラ(3668)は、2013年3月に発売したスマホ向けゲーム「魔法使いと黒猫のウィズ」が、ガンホー・オンライン・エンターテイメントの「パズドラ」に続く大ヒットとなるのではないかと期待されました。

ニュース、好材料の発表がある

株価は「変化」に反応します。新規事業の展開や新商品の発売といったニュースではなくても、業績が大幅に変化している銘柄は大きな値上がりが期待できる場合があります。もちろん、業績拡大や黒字転換には、その背景に事業の好調や商品の売れ行き好調、経営コストの見直しなど何らかの材料があることがほとんどですが、事業からではなく業績から銘柄を探していく方法もあります。

あまりに多数の例があるため、ここでは省略します。ニュースや好材料が出た銘柄の「その後」の値動きを追ってみましょう。

悪材料出尽くしからの出直しの可能性がある

不祥事などの理由で株価が大幅に下落した銘柄を、下がり切ったところで買えばそこからは反転して上がっていくことが期待できます。どこで悪材料が出尽くしたと判断するのか、株価はこれ以上下がらないのかなど、見極めが難しく難易度は高めです。また、もともとダメな銘柄だったというのでは、株価が反転してもそこから力強く上がっていくことは期待できません。今後の業績回復期待が高く、しっかり出直せる銘柄を選ぶ必要があります。

①東京電力(9501)は2011年3月の福島原発の事故で大きく株価が下落し、2012年7月には上場来安値の120円を付けました。現在もさまざまな問題を抱えていますが、株価は2015年8月3日に事故後の最高値となる939円まで上昇しました。

②オリンパス(7733)は、2011年に巨額の損失隠しが発覚し、株価が急落しましたが、悪材料が出尽くした後は再び大きく上昇しました。

ここまでは、個別の材料について説明してきましたが、株価に影響を及ぼすのは、個別銘柄の材料だけではありません。

2012年のアベノミクス相場のように相場全体が大幅に上昇するときには、取り立てて材料がない銘柄でも、一緒になって株価が大きく上がることはよくあります。逆に、2015年8月下旬のように相場全体が急落するときには、業績や展開している事業がよくても一緒になって売られてしまいます。

個別の銘柄の材料に加えて、業界や相場全体の要因にも目を向けておくことが重要なのです。

本連載は、自著『資金30万円を巨額資産に大化けさせる 銘柄「乗り換え」株式投資法』(幻冬舎)から一部を抜粋したものです。本コラムは実際の投資の成功を保証するものではありません。本コラムを用いた運用は必ずご自身の責任と判断によって行ってください。本コラムの内容に関して運用した結果については、ライジングブル投資顧問株式会社はいかなる責任も負いかねます。なお、本コラムに記載されているデータや法令等は、いずれも執筆当時(2016年2月)のものであり、変更されていることがあります。
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プロフィール

藤村

ライジングブル投資顧問株式会社

代表取締役社長 藤村 哲也

【経歴】

1965年生まれ。横浜市立大学経営学科卒業。1990年太平洋証券(現・三菱UFJモルガンスタンレー証券)入社、証券営業を経て1996年より投資情報部で証券アナリストとして勤務。合併により2000年よりUFJつばさ証券(現・三菱UFJモルガンスタンレー証券)に勤務し、最終役職はUFJつばさ証券部長代理。独立後、2003年6月にライジングブル投資顧問株式会社を設立。中国株、日本株情報サイトを運営し、会員向けに株による財産形成を総合的にサポートしている。Yahoo! ファイナンス 投資の達人、All About株式ガイド。

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