投資のノウハウ

銘柄選びは重要だが、最初から完璧である必要はない

30万円という限られた資金を大きく増やしていくには、銘柄選びを慎重に行う必要があると説明しました。スタート直後から資金を大きく減らしてしまうと、30万円→100万円という最初のステップのクリアが遠のいてしまうためです。つまり、30万円を100万円にするには資金を3・3倍に増やせばよいのですが、20万円まで減らしてしまうと5倍にしなくては100万円になりません。

また、前の項目でお話ししたとおり、早い段階である程度の利益が確保できると、小さな損失の確定は躊躇なく行えるようになりますが、これは言い換えると初期段階での銘柄選びは特に重要であるということです。

ダメだと思ったら乗り換えれば良い

とは言え、どんなに慎重に銘柄を選んでも、最初に買う銘柄で必ず大きな値幅が取れたり、確実に株価が上昇したりするわけではありません。業績、事業内容、相場環境などあらゆる面から検討してよいと思って選んでも、うまくいかないことはよくあります。
気にすることはありません。

株は、何度でも買い直すことができます。
チャンスは一度ではありません。
完璧である必要はないのです。

むしろ、最初に選んだ銘柄で必ず利幅を取らなくてはとムキになってしまい、可能性のない銘柄を持ち続けることのほうが、資産を大きく増やすためには圧倒的にマイナスです。

つまり、完璧な銘柄選びを目指すことは大切ですが、買った後はその銘柄に固執せずに、ダメだと思ったら早めに乗り換えればよいのです。

ただし、やり直せるからと言って、適当に銘柄を選ぶことは決してしないでください。運よく利益を上げられることはあるかもしれませんが、銘柄選択の能力が磨かれないため、資産を大きく増やすことはできないはずです。

本連載は、自著『資金30万円を巨額資産に大化けさせる 銘柄「乗り換え」株式投資法』(幻冬舎)から一部を抜粋したものです。本コラムは実際の投資の成功を保証するものではありません。本コラムを用いた運用は必ずご自身の責任と判断によって行ってください。本コラムの内容に関して運用した結果については、ライジングブル投資顧問株式会社はいかなる責任も負いかねます。なお、本コラムに記載されているデータや法令等は、いずれも執筆当時(2016年2月)のものであり、変更されていることがあります。
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プロフィール

藤村

ライジングブル投資顧問株式会社

代表取締役社長 藤村 哲也

【経歴】

1965年生まれ。横浜市立大学経営学科卒業。1990年太平洋証券(現・三菱UFJモルガンスタンレー証券)入社、証券営業を経て1996年より投資情報部で証券アナリストとして勤務。合併により2000年よりUFJつばさ証券(現・三菱UFJモルガンスタンレー証券)に勤務し、最終役職はUFJつばさ証券部長代理。独立後、2003年6月にライジングブル投資顧問株式会社を設立。中国株、日本株情報サイトを運営し、会員向けに株による財産形成を総合的にサポートしている。Yahoo! ファイナンス 投資の達人、All About株式ガイド。

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