投資の基礎講座

投資を検討する際に必ず見ておくべき情報

何かモノを買うときには、一般的にその商品の基本的な情報や性能を確認します。株式投資も同様です。形あるものを買うわけではありませんが、「株」という商品を買うわけですから、基本的な情報は必ず押さえておきましょう。

一般的なものを買う場合と異なるのは、株の場合は投資対象の企業についてだけでなく、ュースなどから世の中の動向についても情報を収集しておきたいということです。なぜなら、株の場合はいずれ売却するため、買った後にどのように価値が変化するのかを考えておく必要があるからです。ニュースは、自分が検討している個別の銘柄や属する業界にどのような影響を与えるのか、という視点から見ることが大切です。

たとえば、海外に製品を輸出している企業なら、円安なのか円高なのかで業績が変動しますから、為替の動向もチェックしておく必要があります。もし、中国での売上高比率が高い企業なら、中国の景気が落ち込めば業績に影響を与える可能性が大きいと考えられます。また、同業他社が画期的な商品を出したり、大幅な値下げを行ったりすれば、影響を受けて売り上げが下落する可能性もあります。同業他社の状況も見ておくことが重要です。

押さえておきたい主な情報と、確認すべきポイントは次のとおりです。ひととおり情報をチェックしたら、それらの情報を総合的に判断して投資すべきかどうかを考えましょう。

【個別企業の状況】
●会社四季報、企業サイトなど
・会社の基本情報…資本金、決算時期、関連会社、所在地、株主構成、浮動株数などを確認
・事業内容…主力事業、新規事業、注力中の事業はそれぞれ何か。各事業はどのような状況かを確認
・企業業績…売上高、営業利益、経常利益、純利益、業績動向(増益基調か、減益傾向か)、自己資本比率、営業キャッシュ・フロー、海外売上高比率、I株利益(EPS)、ROE(自己資本利益率)などを確認

●証券会社サイト、Yahoo!ファイナンスなど
・株価、取引…株価チャート(短期、中期、長期)、値動きの傾向、年初来高値・安値、信用倍率、出来高などを確認
・株価指標…PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)などを確認

【国内外の経済・政治などの動向】
●テレビ、経済新聞、一般紙
・経済関連ニュース、一般的なニュースなど…同業他社や事業環境などの状況を大まかに見る。国内外の経済・政治の動向を見る。

●テレビ、新聞、官公庁のサイトなど
・日銀短観、景気動向指数、GDP(国内総生産)、消費者物価指数、完全失業率、機械受注指数など…国内の経済、景気の方向性を見る。絶対値のほか、前月比やコンセンサス(予想)との差異にも注意する。

●経済紙、東証のサイトなど
・売買主体、売買代金など…今、誰(外国人、年金資金など)が株を買っているか、相場が盛り上げっているかなどを見る。

【主な株価指数/為替情報】
※投資を検討するとき以外にも、基本情報として普段から見ておく
●証券会社サイト、Yahoo!ファイナンス、テレビのニュースなど
・日経平均株価…東証一部上業銘柄から選定された225銘柄の平均株価。大幅な上昇・下落は個別株にも影響を及ぼす可能性がある
・TOPIX(東証株価指数)…東証一部全銘柄の時価総額を指数化した数値
・日経平均先物…日経平均株価を対象とした先物取引。日経平均を先取りした値動きになることが多い
・CME日経平均先物…シカゴ・マーカンタイル取引所で取引している日経平均先物。当日の日経平均に影響を及ぼす可能性がある
・NYダウ平均株価…アメリカの代表的な30銘柄で構成される平均株価指数。NYダウの数値が、当日の日経平均株価に影響を及ぼす可能性がある
・上海総合指数…上海証券取引所に上場している全銘柄で構成される時価総額加重平均型の株価指数。中国株を取引する際には見ておいたほうがよい
・WTI原油価格…NY・マーカンタイル取引所で取引される原油先物価格。下落や上昇が、日経平均はNYダウに影響を及ぼす可能性あり
・米ドル/円…米ドルと日本円の為替レート。一般的に輸出企業は円安でメリットが、輸入企業は円高でメリットがある
・ユーロ/円…ユーロと日本円の為替レート

本連載は、自著『資金30万円を巨額資産に大化けさせる 銘柄「乗り換え」株式投資法』(幻冬舎)から一部を抜粋したものです。本コラムは実際の投資の成功を保証するものではありません。本コラムを用いた運用は必ずご自身の責任と判断によって行ってください。本コラムの内容に関して運用した結果については、ライジングブル投資顧問株式会社はいかなる責任も負いかねます。なお、本コラムに記載されているデータや法令等は、いずれも執筆当時(2016年2月)のものであり、変更されていることがあります。
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株式投資シミュレーション

プロフィール

藤村

ライジングブル投資顧問株式会社

代表取締役社長 藤村 哲也

【経歴】

1965年生まれ。横浜市立大学経営学科卒業。1990年太平洋証券(現・三菱UFJモルガンスタンレー証券)入社、証券営業を経て1996年より投資情報部で証券アナリストとして勤務。合併により2000年よりUFJつばさ証券(現・三菱UFJモルガンスタンレー証券)に勤務し、最終役職はUFJつばさ証券部長代理。独立後、2003年6月にライジングブル投資顧問株式会社を設立。中国株、日本株情報サイトを運営し、会員向けに株による財産形成を総合的にサポートしている。Yahoo! ファイナンス 投資の達人、All About株式ガイド。

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