何もしなければ広がる「資産格差」
株式投資には確かにリスクがあります。それは紛れもない事実です。買った株が百発百中値上がりすることは決してない、と言い切ってもよいでしょう。
ときには、投資先の突発的な不祥事や天変地異、海外の政変など、予見のしづらい理由などで株価が大きく下がってしまうこともあります。
ただ、株取引のチャンスは一度ではありません。失敗しても何度でもやり直すことができます。うまくいかない銘柄を売却して資金を減らしたとしても、残った資金でまた新たな銘柄を買えばよいのです。何度か取引を繰り返していくうちに、大きく値上がりをする銘柄に出合うことができましょう。
買う→売却する(利益確定または損失確定)→買う→売却する(利益確定または損失確定)→買う→……
このようなサイクルの中で、資産を大きく育てていく。それが株式投資です。今、保有している銘柄を売却して、少しでもこのリズムに乗っけていけばいいのです。全てはそこから始まります。
それでも、このまま何もしないでいるほうを選びますか?
株式投資をしている人と何もしていない人の資金格差
株式投資をするのと、何もしないままでいるのとでは、どの程度の「資産格差」が生まれるのか、数字で確認してみましょう。
資金100万円から始めて、10年後にはどのくらいの差がつくのかを比較してみます。
「何もしないまま」のほうは100万円のままでもよいのですが、銀行の定期預金に預けたと仮定して、メガバンクの定期預金金利である年0.01%(2018年1月現在)で計算します。
一方の株式投資は、すでに説明したとおり運用や時期によってかなり差が出ますが、ここでは控えめに、年20%ずつ資産が増えると仮定してみます。どちらも、1年複利で税金や株式投資の場合の手数料は考慮していません。
・1年後
預金:100万250円/株:120万円
・5年後
預金:100万500円/株:248万8320円
・10年後
預金:100万1000円/株:619万1736円
なんと、10年後には500万円以上も「資産格差」が開いてしまいました。そして、期間が長くなれば長くなるほど、この差はさらに開いていきます。
ちなみに、「毎年コンスタントに20%ずつ上がるわけがない」「下がる年があっても株式投資をしたほうがいいのか?」と思われる方のために、3年に一度は、20%下がってしまうというバージョンも計算しました(それ以外の年は前年の資産から20%増えています)。
その場合は、10年後の資産は183万4588円にしかなりませんが、それでも銀行に預けておくよりは資産は確実に大きく増えています。
株式投資は、無理強いされてやるようなものではありません。しかし、資産を増やしたいと真剣に思っているなら、「何もしない」あるいは「銀行に預けておく」のではなく、初めの一歩を踏み出す勇気をぜひ持って欲しいと思います。
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